本文へスキップ
Japanese Dream
← インサイト一覧

2026-08-30

LinkedIn ↗

"I thought I would just pick it up": an American engineer in Fukuoka

「勝手に身につくと思っていた」福岡で働くアメリカ人エンジニアの話

トラヴィスさんはアメリカのワシントン州、ワラワラという町の出身だ。今は福岡でソフトウェアエンジニアとして働いている。

なぜ東京でも大阪でもなく福岡だったのか。仕事はある。ただ、街の大きさが違った。

「東京は自分には少し大きすぎるんです」

地元の町の感覚に近い、ちょうどいい大きさだった。それに、福岡には他の街とは違う活気がある。そこが気に入ったそうだ。

エンジニアの仕事は東京に集まっている。特に英語で働ける職はそうだ。そこは認めたうえで、福岡で得たものを聞いた。

生活費が安い。競争が少し緩い。そして、スタートアップの割合が高い。大企業よりスタートアップの方が楽しいと感じる人には、福岡の方が向いている。今も彼はスタートアップにいる。同じ給料なら、福岡の方がそのお金は遠くまで届く。

日本語で一番苦しんでいるのは漢字だという。似た形の字が多すぎる。今も続いている。

逆に、思っていたより助かったのはカタカナだった。日本語の単語が出てこないとき、英語をカタカナのつもりで言うと、5回に1回くらいは通じる。

「唯一のチートコードですね」

身長は197センチある。街で目立たないわけがない。テレビの取材を受けたこともある。

これは良いことでもあり、しんどいことでもある、と彼は言う。話しかけてもらえるきっかけにはなる。ただ、ずっと外国人でい続ける感覚もある。スーパーに買い物に行っただけで、子どもに「すごい」と言われる日もある。それでも、全体としては良い方だと思っている。

仕事の日本語についても聞いた。職場は基本的に英語で回っている。会社も、ビジネス日本語ができない前提で採用している。敬語を使わないことを責められることはない。

一番困るのは会議だという。話が日本語になったとき、全部は追えない。コードレビューや文書なら翻訳が使える。ただ、会議の同時通訳や後から付く翻訳は、ブラウザの翻訳ほど当てにならない。

アメリカと福岡で、働き方の違いはどうか。自分の会社はかなり西洋的だと前置きしたうえで、こう続けた。上司が帰るまで帰らない人は、今もいる。会社によっては、出した成果ではなく、会社にいた時間で評価される。

「日本で伸び続けたいなら、会社を選ぶところで全部決まります」

恋しいのは家族。それから、食べ物。意外なところで、辛いソースが手に入らない。日本の料理はそこまで辛くない。

それでも、生活の質は上がったと感じている。IT職の給料はアメリカの方が高い。ただ、生活費を差し引いて考えると話が変わる。どこへでも歩いて行けて、家賃が払える。病院に行くのに人生を抵当に入れる心配もない。何より安全だ。気持ちが落ち着いている。

最後に、これから福岡に来るアメリカのエンジニアに一言もらった。

「できるだけ日本語を勉強してきてください」

来たときはN4で、今もN4だという。今はN3の勉強をしている。住んでいれば自然に身につくと思っていた。でも職場が英語なので、自分から取りに行かないと増えなかった。

役所の手続きは、思っているより高い日本語を求めてくる。助けてくれる友達がいなければ、一人で全部を片づけるのは難しい。

「完璧じゃなくていいんです。行けるところまで行っておく。それだけです」

コメント

まだコメントはありません。

ログインすると、いいね・コメント・リポストができます。

© 2026 Yoshi Takada · Fukuoka, Japan