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Japanese Dream
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2026-08-26

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韓国から福岡へ、ミキさんの8年

Miki's 8 Years in Fukuoka, from Korea

ミキさんが韓国から福岡に来て、8年になる。今は家族と一緒に福岡で暮らしている。

なぜ東京でも大阪でもなく福岡だったのか。決めたのはお母様だった。 福岡には船も飛行機もある。両方あれば、韓国と行き来しながら暮らせる。

そういう考えだったそうだ。

日本語については、「韓国語と文法が似ているから楽でしょう」とよく言われるそうだ。 実際、そこは楽だった。英語のように語順がひっくり返る言語だと、まずそこで詰まる。 その苦労がないぶん、最初は軽く入っていける。

ただ、似ていることが罠になる。

「文法が間違っていないからこそ、自分が話したいことをそのまま日本語に訳してしまうと、韓国式の日本語になってしまうんです」

文法としては合っている。でも日本語としては通じない、妙な言い回しができあがる。 だから、日本の人が普段どう話しているのかを、あらためて覚え直さなければならなかった。 似ているから入りやすい。似ているから、その先が長い。

見た目の話も聞いた。街を歩いていて、外国人だと気づかれることはほとんどない。

それでも、福岡に来たばかりのころは気づかれた。 韓国の化粧品を使い、韓国でいつもしていたメイクのまま歩いていたとき、こう声をかけられたことがある。 「日本の方じゃないですよね。もしかして韓国の方ですか」

しんどかったですか。そう聞くと、そうでもない、と返ってきた。 ただ、その一言がきっかけになった。何が違和感を生んだんだろう。

そこから考えるようになった。

行き着いた答えは、顔ではなかった。音。単語の選び方。日本の人があまり使わない言い回し。 そしてイントネーション。外から来た人だと分かるのは、そういうところだった。

「違和感は偏見につながりやすいので、とにかく違和感を解除させるために、いろんな工夫をして生きてきました」

だから言葉に力を入れてきた。地元の人と話すことをためらわない。それをずっと自分に課してきた。

一番恋しい韓国のものは何ですか。そう聞くと、食べ物ではなく「情」という答えが返ってきた。

互いを思いやって支え合う。それが韓国だと思う、と。

日本は、比べるとわりとクールに感じた。優しさがないのではない。優しさの種類が違う。

ただ、そのクールさが自分には合っていた。 人との距離がクールなぶん、まわりに気を配るより、自分に向き合えるようになった。 自分のことに集中できるようになったのは、とても良かったそうだ。

福岡は海が近い。それだけで気持ちが切り替わる。 環境がいいので、ピュアな気持ちでいられる。

8年住んだ人がそう言うのなら、そうなのだろう。

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© 2026 Yoshi Takada · Fukuoka, Japan